まだ幾許かの熱はあるのに
熱く、熱く、
駆け上がって
ただ今だけを──
2人だけの部屋にいて
他の何ものも関せずただ
互いの求めるものを強く
絡みあわせた
好きだ、すきだ。
切なく鳴く君とつながりあい
燃えて立ちのぼる君の
胸元から全身がくれないに染まるとき
弾けていく私のたましい
好きだ、すきだ。
確かに2人はそれを求め
喜びとしてきたはずなのに
でも何かが違うと思った瞬間から
離れて生きることを見つめた
けして嫌いになったわけじゃない
私にもわからないんだよ
今も君の声を聞くたびにホッとしているくらいだ
今も肌が染まる君の姿を瞼の底に見ている
あの時君は無心で一人高く飛んでいく
私はそれを地上から見つめている
愛おしく思いながら
君を抱きしめて離したくないと思いつめた月日
黄昏の日はふいに差し込み
いきなり呼び戻す声に怯えた
夕日を見つめながら
振り返ってしまったんだ
私は本当に愛していないのではないかと
君は今更遅いと怒るだろう
でも
好きだけでは良くないのだと
遅すぎた季節を感じてしまったんだ
体は今も君ばかり思っているのに
くれないに染まる君の反り返る姿を
思い出しているのに
まだ心に熱は残っているのに
私の中に黄昏を感じるんだよ
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